自分の一歩いま わたしの踏みしめる一歩はだれか他の人の一歩ではない私の足が地上に刻む一歩はいつでも わたし自身の一歩なのだ他の人より一歩先を歩くからといって他の人より優れているとは限らない他の人より一歩後を歩くからといって他の人より劣っているとは限らない自分の目標を定めて歩きだしたのだから自分の一歩をしっかりと信じて進もう----その決意が 最後まで歩く力を生む出発点には<人生>など まだない到着点にこそ わが<人生>はあるのだ歩きつづけ生きぬいた尊い証明として宮澤章二(詩集:行為の意味より)